28日に行われる神宮外苑再開発の事業者説明会に際し、
申し込み方法、開催の形式についてユニバーサルな視点で見直されるよう、
また、専門家、学術研究者との対話の場を早期に設定するよう事業者へご指導いただきたく港区長へ要請いたしました。
議会中ということもあり、所管にて手渡しとなりました。
今回の開催には時間がありませんが、これからも13年続く工期、
都度の説明会では要望を反映いただけるよう事業者へもお願い申し上げます。
港区長
清家 愛 殿
令和6年9月25日
明治神宮外苑を子どもたちの未来につなぐ有志の会
代表 加藤 なぎさ
神宮外苑地区再開発事業における<樹木の更なる保全等に関する説明会>についての要請
【要請の経緯】
私たち明治神宮外苑を子どもたちの未来につなぐ有志の会は、地域の子育て世帯と近隣住民からなる有志団体で、神宮外苑地区再開発事業について、子どもたちの生きる未来に対して持続可能なまちづくりがなされていくか心配をしています。本事業の進行に際しては、子どもたちの安心安全が守られ、持続可能なまちづくりとなるよう、かねてより参加者の範囲を区切らない説明会の開催及び意見交換、並びに銀杏並木の名勝指定について、事業者、都知事、港区長、都議会、文部科学大臣、国連人権理事会に対して要請活動を行って参りました。
この度、昨年9月に、東京都都市整備局長および環境局長名で事業者に要請された「神宮外苑地区のまちづくりにおける樹木の保全」に応じる事業修正案について、住民説明会が開催されることを受け、改めて港区長に対して下記の通り要請いたします。
【要請内容】
9月28日に予定される説明会は、昨年7月の距離を区切った招待制の開催方法より範囲が拡大されたものの、参加資格を地域で区切り、インターネットによる申し込み方法、加えて多くの個人情報を収集することを条件にするなど、参加の障壁が高く、多くの人々の理解と共感が得られるようにという意思が見受けられないものです。
また、パリに本部を置く国連諮問機関ICOMOSからは<ヘリテージアラート>という世界的な警告、国連人権理事会からは「市民との合意形成の不十分さと、人権への影響の可能性」という報告がなされるなど、国内のみならず多くの心配が寄せられている中で、このような限定的な開催形式で説明責任が果たせるものではないと考えます。
加えて、未来にわたっての地球環境への影響、景観、生態系、スポーツなどあらゆる分野の学術研究者や専門家からの多くの懸念の声が寄せられながらも、それに対する科学的根拠をもった回答がなされていないまま現在に至っております。
区長におかれましては、説明会の方法はユニバーサルな視点で見直されるよう、また、専門家、学術研究者との対話の場を早期に設定するよう事業者へご指導いただきたく要請申し上げます。
1: 何らの制限も設けず、広く誰もが参加できるよう、参加資格の地域的・人数的制限の撤回し追加の説明会を
実施すること、またオンライン参加などの手法を追加するなども検討するよう要請致します。
2: インターネットによる先着の申し込みは、操作に不慣れな方にとって不利となるため、インターネットリテラシーや障がいのあるなしに関わらず申し込みやすい方法に配慮し、当日受付などの対応も検討するようご指導をお願い申し上げます。
3: 専門家・学術研究者の参加を妨げず、参加者も含め双方向対話の場となるよう働きかけをお願い申し上げます。
以上
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