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  • 執筆者の写真Nagisa Kato

明治神宮外苑再開発にかかる事業者からの<神宮外苑地区まちづくりを進める意義等について>に対する声明文

明治神宮外苑を子どもたちの未来につなぐ有志の会加藤なぎさです。 以前より対話型の説明会開催について陳情をおこなってまいりましたが、昨日配信されました事業者からの回答は、地域住民の切なる思いに応える内容とは言い難いもので大変残念に思います。 つきましては871名分の思いを預かる有志団体として、声明文を発表いたします。 開発については住民の思いに寄り添い、未来永劫に渡り、広く、多くの方に恩恵をもたらすものであることを切に願い、対話型の説明会の開催を今一度強く要望いたします。


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明治神宮外苑再開発にかかる事業者からの <神宮外苑地区まちづくりを進める意義等について>に対する声明文

令和5年4月15日


明治神宮外苑を子どもたちの未来につなぐ有志の会 代表 加藤なぎさ


【声明発表の経緯】

明治神宮外苑の再開発については、地域を限定しない住民や街で働く方、外苑で憩い過ごす人々への十分な説明がなされないまま、2月17日には東京都により施行認可されました。

我々子育て世帯を含む住民は大きな不安を抱えています。そのため、2月21日に港区に対し、事業者へ、具体的な工事や作業を始める前に、説明会を開催し、地元と意見交換の場を設けるよう要請していただく旨の陳情書を871名分の署名とともに提出しました。 港区長からは二度に渡り、事業者に対し説明会の開催を求める要請文が出されており、先月の港区議会予算特別委員会の総括質問ではほぼ全ての会派から、神宮外苑再開発について質問が行われました。加えて東京都からも事業者に情報発信について再考を求める要請が出されています。

これらの港区民・東京都民からの陳情や要望に対し、4月14日に事業者側より回答文が発表されました。 回答文には事業者が考える開発の意義や、住民が求めていない市民参画のプロジェクトなど、対話の場を求める要請に一切答えていない内容となっています。 そのため、我々有志一同は今一度、区民の陳情を真摯に受け止めていただくように求める声明文を発表いたします。



【声明内容】 我々、明治神宮外苑を子どもたちの未来につなぐ有志の会一同は、先日の陳情の通り、具体的な工事や作業を始める前に、事業計画の内容や既存樹木の保全・移植・伐採の方針、銀杏並木の根系調査の結果などについて、教室型の説明会を開催し、地元住民と意見交換の場を設けていただきたく改めて強く要望します。

なお、四列の銀杏並木については、回答に記されたような伐採を危惧しているわけではなく、新しい球場が近接しているため、水脈が絶たれ、程なくして枯れてしまう懸念などの日本イコモス国内委員会の提言に沿って名勝指定を求めています。

加えて、みどりの割合についても、事業者からの情報は、芝生や植え込みまで含まれた数値であり、樹齢100年を誇り、二酸化炭素を交換する大木に代わるものではないと考えます。

このような、専門家の指摘に真摯に答える内容ではない情報開示のみがなされることに、理解と共感を寄せることは難しく、このまま開発が進むことにさらなる不安を感じます。 多大な電力を消費するビルの建築、運用による二酸化炭素の増加に加え、都市の温暖化の加速、文化財価値が失われること、子どもやアマチュアスポーツの活動場所が減ってしまうことへの懸念など、これまでに多くの有志団体や専門家から寄せられている多くの意見に対して十分に向き合ったものではないと考えます。

計画内容にかかわらず、工事が始まれば、この一帯はフェンスで囲われ、子どもたちは13年間にわたり緑の環境と、自然に囲まれた生活を失うことに違いありません。また、大規模な工事に伴う、工事車両の往来、粉塵、風害など子どもたちの安全で安心して過ごせる日常が守られない可能性があることを危惧しています。

事業者様におかれましては、再度対話型の説明会の実施に向けて、港区・東京都に対して、概要とスケジュールの報告をいただくよう切に願います。






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