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  • 執筆者の写真Nagisa Kato

神宮外苑を心配するこどもたちのウォーキングアクション

神宮外苑の再開発については多くの子どもたちも心配を寄せています。

なぜなら、この場所に幼い頃のたくさんの思い出があるからです。

思い出の場所がなくなってしまうのか?


心配した子どもたちが自分たちで企画して実行したイベントを見守ってきました。



集合場所は外苑の玄関口、4列の銀杏並木。

子どもたちが歩くだけでもいいかなと思ったのですが、自然に質問が出たので私が知っていることをお伝えしました。


まずは信号を安全に渡りながら、4列の銀杏と絵画館が織りなす風景を確認しました。

100年前の人々が、100年後の未来に美しくなるように、それからの100年もずっと美しいようにと考えて設計した遠近法を用いた景観です。


この日は30度を超える夏日。

ところが、並木道に入ると、子どもたちの口からは「木の下にいたら涼しい!」「風が気持ちいい」「爽やか」などの感想が聞かれました。


そう、自然って天然のクーラーですよね。

こうやって、神宮の外苑内苑の森たちは東京を冷やす役割をしてくれています。


自然の大切さを早速感じた子ども達でした。

一行は並木の左側を歩きながらイチョウの様子を観察します。


そして子どもたちは重大な発見をします。

夏なのに枯れ葉がいっぱい落ちている!


そう、一部の銀杏はすでに枯れ始めている様子でした。

大きな枯れた枝がポトリポトリと落ちていて子どもたちもその異変に気づいています。

先日の東京都の環境審議会では、事業者から出された報告書に<銀杏の活力度は全てA>とされています。

これをもって、審議は終了。

銀杏並木の8mすぐに20mの壁がそりたつ野球場の建設を許しています。

大きな建造物を支えるために地下は40mの深さに掘削されます。


銀杏の高さは20m。推察すると根っこは縦横に20m地下に伸びています。

それが6mで遮断、40m先まで水源はなし。


左の一列は次第に枯れていくことでしょう。

これが日本イコモスが指摘するところです。

子どもたちもこの話に、きちんと見たらすぐわかるのにと言っていました。

↑イチョウがすでに枯れ始めていることに気づいた子どもたち。


そして、今回伐採改め、移植対象となった、4列のイチョウ並木の兄弟木となる19本イチョウ。

ラグビー場に向かって直角に配列するこのイチョウたちは当初伐採予定でした。

子どもたちからは「こっちの木の方が元気!」という声が聞かれます。

そして「こんなにたくさんどこに植えるの?」と。

本当にそうです、子どもの目線に感心します。



そして絵画館前広場の手前へ。

大勢の人が大人も子どもも汗を流してスポーツを楽しんでいる姿を見ました。

ここはテニスクラブに変わってしまいます。


そして、今回伐採される大木に触れて、その温かさを感じていました。


その周りの今回伐採対象の森の木々を見ながら、

また子どもたちに素晴らしい発見がありました。


「あの木は?」「松!針葉樹!」

「あの木は?」「多分紅葉樹。葉っぱが丸いから。」

「そう!針葉樹と紅葉樹が混ざってるね」


第二球場周りの伐採対象の森は針葉樹と紅葉樹、低木や草木が織りなす森。


「鳥の声が聞こえる!」「もくらの穴じゃない?」


「この木が伐採されたら動物や虫や鳥はどうなるの?住む場所は?」


感動しました、そうです。

木を切ることは木を失うだけでなくそこに住まう生物の居場所をなくすこと。

子どもたちが自分の感覚で気づいたことです。


新しい木々1000本植えて代えられることでしょうか。

今ある1000本の木々の価値が代え難いものだということは子どもも分かるのです。

その分悲しみや悔しさが募るようでした。


そして折り返しの道を歩きながら、反対側のイチョウ並木側から、新しい野球場とラグビー場の位置を確認します。


今あるビルが2倍になること、それが三本立つこと。その前に野球場が建つこと。

想像を膨らませながら歩きます。


そして、「なぜスイッチして建て替えなければならないの?」

自然な疑問が出ます。


「新しく建て替えたら、今あるものを崩すでしょう?それも無駄だし、新しく建てると材料もたくさん必要だし環境に悪いよね?」


文科のカリキュラムのおかげですっかりSDGsが浸透している子どもたちです。

建て替えにかかる環境負荷を心配することは当然です。


「建て替えないでその場で修理する方法はないの?」


本当にそうだよね。大人の私たちもそう思うよ。

知恵を縛ったらできるんじゃないかな。工夫して問題を解決する姿を見せてあげたいと思いました。



そして最後に私たちにできることをまとめていました。

この緑をこのまま維持することも大変だと知った子どもたち。


「雨が降らない時に水をあげたりはできる」

「元々多くの人からの寄付でできてるからまたやっていたら?」

※外苑の創建の経緯についてはとても学んできている子たちです。


自分たちにできることを考えて解散しました。


子どもたちも心配しています。

子どもたちにも参加の資格のある説明と、子どもたちとの対話も検討いただきたいものです。


みんな、素敵な行動と勇気をありがとう。





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