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  • 執筆者の写真Nagisa Kato

press release:国際連合 ビジネスと人権作業部会 聞き取り調査報告 <明治神宮外苑再開発において守られるべき子どもたちの10の権利>


明治神宮外苑を子どもたちの未来につなぐ有志の会(代表 加藤なぎさ)は、7月26日に国際連合大学で 行われた、人権と多国籍企業およびその他のビジネス企業の問題に関する作業部会(ビジネスと人権作業部 会) の招待により、<明治神宮外苑再開発において守られるべき子どもたちの10の権利>について聞き取り 調査を受けたことを報告いたします。 神宮外苑再開発を、限られた地域の問題として捉えるのではなく、今後予定される再開発計画の中で、 日本中の子どもたちの安心安全な生活と健やかな育ちが守られ、持続可能な未来を受け継いでいけるよ う、全ての大人たちが、保護されるべき子どもの権利について考える必要があると考え、聞き取りに応じました。 <明治神宮外苑再開発において守られるべき子どもたちの10の権利> 1 緑の中で癒される権利 2 ⻘空を眺める権利 3 清涼な空気を吸う権利 4 夏に外を歩く権利 5 文化的価値の高い景観を受け継ぐ権利 6 落ち着いた環境の中で学ぶ権利 7のびのびとスポーツを楽しむ権利 8 安心安全な生活を送る権利 9 十分な説明を受け、意見を届ける権利 10 心が守られる権利 詳しくはプレスリリースをご覧ください




プレスリリースに寄せて

令和5年8月4日

明治神宮外苑を子どもたちの未来につなぐ有志の会

この度、国連ビジネスと人権作業部会のヒアリングにご招待いただきましたことを感謝申し上げます。  明治神宮外苑の再開発を、単なる一つの都市の公園の更新に対する問題ではなく、日本の子どもたちが自分達の未来をどのように生きていくか選択ができる機会と捉え、大切に思っていただきましたことを嬉しく思います。  今回の国連ビジネスと人権作業部会が私たちからの情報収集を必要としたことを、事業者様には、この開発が、より公共益が高いものとなるよう、市⺠の声を聞き寄り添う好機になったと捉えていただけましたら幸甚です。  加えて、小池百合子東京都知事には、国際社会から高い関心が寄せられていることを踏まえ、PFI 事業においてもその進行の上において、東京都は常に公共の利益が守られているか、見守り、必要あれば軌道修正する機能を果たしていただきたいと願っています。  都知事の先週の定例会見では、「イチョウを伐採するという誤解をしている」とご発言がありましたが、私たち自身は そういった内容を耳にしたことはありません。皆様明確に<左列のイチョウに近すぎる野球場の壁が、深く掘られ根を傷つけ、いずれ枯れる>ことを危惧されています。また、開発により緑の量も質も減ることは科学的な見地から、専門家の方々も御指摘をされています。 同じ日本の同じ東京に住みながら、なぜこのように受け取る情報に差が出るのか。  この開発が持続可能なものか、心から心配する方々の想いを「ネガティブキャンペーンでプロパガンダである(先の会見のご発言より)」と捉えられているからであろうと推察します。  私たち有志の会は、開発への賛成反対を表明する立場ではありませんが、多くの方が心配している樹木の伐採だけでなく、さまざまな角度と視点でこの開発を見通す必要があると考えています。今回、子どもたちの失う可 能性のある権利に記した10の視点は、それぞれが、再開発により失う可能性のある明治神宮の価値、つまり逆を正すと真の価値に置き換えることができます。 先人たちが約束した創建の理念、森を失うことによる生態系の喪失、都市の気温上昇、景観の変化、安心安全で 静かな文教的環境、建物の建替えによる大量の資材廃棄と新しい素材の消耗、何より子供たちが親しむスポーツ の場の消滅。 この多様な課題の数々こそ、明治神宮外苑が内包する真の価値だと感じています。  都市計画におけるまちづくりは、その土地の価値や性質を正確に捉えてこそ、未来につながる計画になるのではないでしょうか。 再開発を考えることは、今の大人たちが、子供たちの未来とその先に何を残すべきかを考え ることだと考えます。必要な開発なら理解と共感をしたいとも思っています。 物価高騰の折、子育て世帯に5000円配布されるような、思いやりに満ちた施策を実行なさる小池知事に、都民は感謝をしています。その慈愛を以って、改めて子どもたちの守るべき権利を見つめ、専門家を交えた多くの声に耳を傾けていただき、今からでも再開発計画に市民の声を組み込むようにご指導いただけたらと願っています。『未来の東京』実現に邁進される小池百合子東京都知事のリーダーシップに続き、より豊かな東京都を作る担い手になるべく、我々有志一同、再開発事業へ子育て世帯の声を届けていきたいと思います。

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