top of page
  • 執筆者の写真Nagisa Kato

日本外国特派員協会にて国際イコモスによる神宮外苑再開発にかかるヘリテージアラートについて会見が行われました。



2023年9月22日11:00から日本外国特派員協会にて

国際イコモスによる神宮外苑再開発にかかるヘリテージアラートについて記者会見が行われました。

日本外国特派員協会=日本に派遣されている外国報道機関の特派員及びジャーナリストのために運営されている、社団法人の会員制クラブであり、世界で最も古く、最も価値のある記者クラブのひとつと言われています。

記者27人

キャメラ7台

と前回の日本記者クラブ同様、多くの海外メディアの関心を集めています。




▼登壇者

日本イコモス岡田保良会会長

日本イコモス石川幹子先生

「神宮外苑の自然と歴史・文化を守る国会議員連盟」代表発起人 船田元 自民党 衆議院議員




岡田保良 会長より:イコモスについて


世界遺産の審査や登録のプロセスでご存じだと思う。

世界遺産条約ができる10年前に設立。世界中の文化的遺産の保存に寄与。

会員は10000人、日本には500人の個人会員、これを束ねるのが日本イコモス。

イコモスには30の専門分野がある。(環境や景観を扱う委員会、土の建築など)

世界遺産には危機遺産のリストを作り、登録されているものについては管理されるが、

外れているものに関してはイコモスの先見事項となる。

13年の間24件のヘリテージアラートが発せられた。

現代近代の建築遺産が多いが、公園空間(文化資産としての)は初めてである。

今回の神宮外苑の危機的な状況も、世界遺産に登録されていないためイコモスで警鐘を鳴らすことになった。

なぜそのようなことになったかは石川先生より説明する。


石川幹子先生:ヘリテージアラートについて


ヘリテージアラートの詳細は以下


1.三井不動産、明治神宮、日本スポーツ振興協会、伊藤忠商事は、速やかに再開発事業の撤回を行い、国際的企業、宗教法人、公明正大なスポーツ推進者としての社会的責務を遂行すべきである。


2.東京都は、都市計画公園を削除し、超高層ビルを建設することにより、永久に市民が公園を使用する権利を剥奪したという重大事に鑑み、都市計画決定の見直しを行い、環境アセスメントの再審を行うべきである。


3.宗教法人明治神宮は、外苑が国民の献金と勤労奉仕により創り出され、「未来永劫、美しい公園として維持する」という約束のもと奉献されたことに鑑み、これを厳守し、再開発事業から、速やかに撤退すべきである。


4.港区、新宿区、渋谷区は、未来世代のために、神宮外苑の「名勝」指定に向けて協力をしてとりくむべきである。


5.神宮外苑は、17世紀より保全、創出されてきた「庭園都市パークシステム」の枢要部に位置する。国は、東京都のみの問題とすることなく、適切な施策の適用を、様々のステークホルダーとの協働のもと、推進すべきである。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 国際ICOMOSは日本国内委員会とともに、神宮外苑地区再開発事業及び、2023年9月より開始される3000本以上の樹木の伐採・移植を阻止するため、ヘリテージ・アラートを発令するに至った。


明治神宮外苑は市民の献金と労働奉仕により創り出された世界の公園史でも類例のない文化的資産であり、17世紀江戸時代の武家の下屋敷の庭園をそのままに残している。

中でも神宮外苑はその中心に位置し、東京における「庭園都市パークシステム」のコアとなっている。


再開発では、この都心の貴重なオアシスに超高層ビルが建設され、野球場、ラグビー場が解体、新設される。これに伴い、9月から開始される第一期工事だけでも、3000本の樹木が伐採・移植され、100年にわたり育まれてきた森は、完膚無きまでに、破壊される。


事業者は、三井不動産、明治神宮、日本スポーツ振興協会、伊藤忠商事であり、東京都は、市民や多くのステークホルダー不在のまま、多くの反対を押し切り、これを承認した。


都心の公園緑地は、人びとの憩いの場であり、生物多様性の宝庫である。気候変動による異常気象が顕在化する中でヒートアイランド現象を緩和し、首都直下型地震発生時には市民の命を守る避難場所となる。

以上の理由から、世界の文化遺産を守り、継承する使命を担う国際機関であるイコモスは、ヘリテージ・アラートを発出された。


★詳細は動画にて(石川先生部分は英語のみ)



衆議院議員 船田元議員より


昨年の11月に超党派の議員連盟を立ち上げ

神宮外苑の自然と歴史・文化を守る国会議員連盟26名(衆参議員:自民7、民主13、維新2、共産2、社民1、無所属1)が連なる。

4回の総会を開催、開発は慎重に行うべきだという決議。文部科学大臣、環境大臣、東京都知事、新宿・港区長に申し入れ、また文部科学委員会、環境委員会で国会質問を行っている。

自民党の立場でこのような運動に参画することは極めて稀である。議連を作り代表になった理由

1:東京の住居は外苑に程近い4丁目、しばしば散歩に行く。この自然がどうなるか犬と共に心配している。

2:学生時代に日本の戦前の青年団の研究をしていた。100年前に明治天皇と昭憲皇后を偲び、青年団が内苑と外苑に資金、石、木を集めボランティアをしていた事実がある。

その当時の若者の思いを今回の再開発は考慮していないと考える。


私たちは再開発の全てがダメだと言っているわけではない。しかし、これまでの当局業者のさまざまな発表や説明は十分ではない。

さらなる開示、民主主義的な話し合いを求めていきたい。

さらに、今回の事業者の開発は過剰な開発だと考える。

ラグビー場と野球場の入れ替えによる建て替えが行われること。そのために必要以上の樹木伐採が行われる。

どちらも、今の場所で大規模な改修を行うことは不可能ではない


野球場の改修の良い例は甲子園球場である。先日優勝の阪神球団が試合、公共野球をしている間も、工夫をして改修した実績がある。


最後に岡田会長石川先生のおっしゃるように、国の責任も指摘されている(5項目目)

私たちは国会議員の立場として国の機関にさらに働きかけを強める必要があると考えている。


Q&A

①西村記者 (フリーランス)

事業者に明治神宮が含まれており、神宮の財政問題と理解されている、資金の調達のための開発であるが、これが解決されないことには話が進まないのでは


A.船田議員

選挙区で神社の責任役員を行なっているが、そちらでも財政難がある。どちらでも同じ状況。

明治神宮の財政状況は詳らかにされていないが、<内苑を守るために外苑で稼ぐ>構造は容易に想像できる。

この状況を改善するためにいろいろな方法があるが公金を宗教法人に投入することは、憲法89条が禁止をしている。

国立科学館がクラファンにて計上費用を賄う方法を使った。

それに我々が積極的に協力することも一つの道であると考える。

いずれにしても、財政難念頭に入れて運動を進める必要がある。


A.石川先生

この質問は2年間繰り返し行われてきた、逆に<それしかない>。これはしっかり考えなければならない。

要するに内苑のために外苑を失う。大事なことは理想を失わないこと。失うとどのようにも

転がっていく。


例として、50年前に鎌倉で大きな問題があった。宅地開発の波が迫った。文化人が声を上げてトラスト運動を行った。鶴岡八幡宮の裏山の土地を買った。

しかし、鎌倉の古都の森を少し買っても仕方ない、そこで立ち上がったのが国会議員、議員立法に基づき、古都法(現在の都市緑地保存法につながる)で県の行政と国がサポート。

神宮は財政状況を明かしていないので、どのくらい困っているのか実際には分からない。 不思議なことに、国に保護を求めてもいない。あれだけの森の一本も保存樹木に指定されていない。

ヒートアイランド、生物多様性などの問題があるなかで、世界も変わっている。

さまざまな、法律もある。財政状況を明らかにして、正々堂々と法の元に議論を行うことが必要であるとイコモスは主張する。


②AP通信山口記者:

1)議連の皆様で実際に国の関与を強めるということだが次の一手は?

議員立法?詳らかにして気を切れないようにするのか?


A.船田議員

イコモス5項目めに従った行動をしていきたいと思う。

1>具体的には、古都法、都市緑地保存法の法律を神宮外苑に適用できるかどうかに文科、環境省に強く働きかけること。

2>緑の中でも特に価値の高い銀杏並木を守るために、文化庁に対して、名勝指定を求めているが、所有者が認めないため進まない厳しい状況。

3>JSC(日本スポーツ振興センター)文科省の外郭団体であり、秩父宮と国立を所有運営している。場所の交換をする過剰な投資、開発を止めるように働きかける


2)再開発が日本中で行っている、ここは注目されているがイコモスについて問題視している課題があるか?


A.石川先生

外苑のようなプロジェクトが目白押し、風致地区が解除されて切られる。これは今後の日本の特に都心の開発開発の防波堤決壊を意味する


芝公園も三井不動産。日本の都市公園、明治6年増上寺、上野の公園、高岡など日本の大都市の公園は守られてきた。これらは総じて地価が高い、規制緩和で都市公園を削除する外苑の手法を用いれば、これらも、額に汗をかかず、法律を変えるだけで莫大な利益を得られる。ここで耐えなければ日本中の貴重な公園が粉々になる。


3)メリー記者(フリーランス)

大変情報の多い貴著ななカンファレンスに謝意。

研究調査を行ったことを思い出した。1950年台のオリンピック、これに反対した。その前は神社の建設で立ち退きを強いられた。(決してボランティアでなく、無償で)

ワシントンDCの例においても、そのような、強制的に移転させられた人々が訴訟をこなう方法はないか?


A.岡田会長

住民が訴訟を起こしている事実はある。


A.石川先生

霞ヶ丘アパート、公園にするために立ち退きをさせられた。そのかたが訴訟団にも多くいる。

その後、国立の建設公園で減らされた。つまり同じ面積に辻褄を合わせる。今回は、3.4h削減して追加なし。東京都市計画100年で初の異常事態。

ーーーー

まだ手が上がっていましたが、時間終了により以降は個別の対応となりました。


各登壇者の周りを記者が囲み国際的なメディアも大きな関心を寄せていることを窺い知ることができました。



ヘリテージアラートは事業者・行政・国政に向けて発されましたが、それの真に意味するところは世界に向けた問いかけであると考えます。

<このままでいいのか?>


世界の皆様の目を通じたこの開発を記事で拝見できることを楽しみにしています。












閲覧数:62回2件のコメント

2 ความคิดเห็น


日月神示 日月神示
日月神示 日月神示
22 ก.ย. 2566

明治神宮外苑を「宗教施設としての保全を求める」というのはどうでしょう


東京に渦型の結界があるというのは有名な話です。そして世界の宗教施設においても、黄金比・ゴールデンレシオといわれる型の組み入れられた建物が実在します。こういった歴史ある遺跡を壊してしまうのは良くないこととされているように、明治神宮外苑も、簡単に手を付けてはいけない、神道の上での重要な問題がある可能性を調べるのが先ではないでしょうか。


開発計画には神道の関係者も多いので、もしかしたら、開発中止に協力していただける方が現れるかもしれません。ご検討してみてください。

ถูกใจ
Nagisa Kato
Nagisa Kato
29 เม.ย.
ตอบกลับไปที่

ご返信が遅れて申し訳ございません、貴重なご意見をありがとうございます。内苑はその一部分、社殿の周りが神苑な森であると専門家の石川幹子先生より伺いました。外苑は広く市民に開かれたスポーツや憩いの場として創建されましたので、そちらにも神道の上で大事な役割があると言うことは知識としては持ち合わせてはおりませんが、都市全体の設計として<バランス>があるのではないかと言うことは感覚的に感じるところではあります。勉強を深めて参りたいと思います!

ถูกใจ
bottom of page