本日、清家あい港区長への要請文をお渡しいたしましたのでご報告申し上げます。
今回新たに
区長を中心とした区民会議の設置と
神宮外苑の再開発については、引き続き説明と対話、銀杏並木の名勝指定に加え、
近日中に提出されると言われる事後報告書に港区18本銀杏の保全方針についても
確実に示していただくよう要請しました。
区長の受け止めとしては
・区政方針に示した歴史的に重要なものを守っていくことは重要だと思っているので、
そのように進めていきたい
・会議体についてはどういう形が良いかはこれからしっかりと検討したい
・広く開かれた説明会の開催と区民の声が組み込まれることについても働きかけていきたい
ということでした。
メディアの関心も高く
質問はやはり昨日の事後報告の内容の受け止めが中心となりましたが、
会議体との関連性もお話しさせていただいたので、
報じていただけたらなと願っています。
手渡し後、区議会全ての会派を周り要請文の情報提供をさせていただきました。
ご多忙・ご不在の会派様には事務局にお言付け。
アポ無しでの訪問にもかかわらず、港区をより良くしていきましょう!というあたたかな応援のお言葉を寄せていただき重ねて御礼申し上げます。
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平素より、有志の会は樹木の伐採の問題はもとより、
都市開発や、まちづくりにおいては
市民の声が組み込まれたものであること、
その計画決定において民主主義的な手法で行われることを求めて活動してまいりました。
今後、港区で続く開発や事業についても計画の早期から区民の声を反映し、
対話をもった区政運営がなされていくよう。
そして子どもたちに手渡すまちが
持続可能なものであり豊かさが繋がれていくものであってほしいと願い、
今後も活動を続けて参ります。
港区長 清家あい 殿
<港区の歴史・文化を守り育てる区民会議>設置についての要請
令和6年8月28日
明治神宮外苑を子どもたちの未来につなぐ有志の会
【要請内容】
港区の「自然や歴史・文化に配慮したまちづくり」を進めるにあたり、区長が直接、区民や専門家等の意見を聴取しながら自然や歴史・文化への配慮を十全なものとするための情報収集の場として<港区の歴史・文化を守り育てる区民会議>の創設を、新たに要請します。
【要望の趣旨】
私たち明治神宮外苑を子どもたちの未来につなぐ有志の会は、地域の子育て世帯と近隣住民からなる有志団体で、神宮外苑再開発について、近隣住民への十分な説明と、参加者の範囲を区切らない意見交換の場、並びに銀杏並木の名勝指定について、事業者、港区、都議会、文部科学大臣に対して要請活動を行って参りました。
神宮外苑再開発事業のみならず、今後も次々に予定される港区の大規模開発事業や公共施設整備事業においても、計画の早い段階で、生活者である区民へ十分な説明がなされ、意見や要望を事前に聴取する機会が持たれるべきであると考えます。
そこで、まちづくりにおける大規模再開発や公共施設整備事業などの構想段階から、自然や歴史・文化への配慮を十全なものとするために、区長を中心として、子どもも含めた区民の意見を聞き、専門家のからのアドバイスや情報収集できる機会を持つことで、区政方針に示された「区民の声がより反映される区政運営」を現実のものとできると考え、要請に至りました。
●港区の「自然や歴史・文化に配慮したまちづくり」の定義
狭い意味での「景観」だけでなく、自然的環境、歴史・文化的環境、社会的環境等に十分に配慮した、サステナブルな都市の再開発・改善・保全施策を進めること。
●会議体設置の目的
区長が、港区のまちづくりに関する様々な政策的判断を行う際に、まちづくりに関連する自然環境・人工物環境・文化的 環境を総合的に調整・整備する観点から、広く区民や専門家の意見を聴取するための情報収集を行う目的により設置する。
●議題の対象
あらゆる公共施設整備事業・民間開発事業に及ぶ。
従来の縦割り型の「規制・誘導・事業」だけでなく、自然的環境、歴史・文化的環境、社会的環境等を総合的に整備する観点からの調整を行うこととする。
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港区長 清家あい 殿
明治神宮外苑再開発における
広く開かれた説明と対話、銀杏並木の名勝指定実現への要請
令和6年8月28日
明治神宮外苑を子どもたちの未来につなぐ有志の会
【要請の趣旨】
私たち明治神宮外苑を子どもたちの未来につなぐ有志の会は、地域の子育て世帯と近隣住民からなる有志団体で、神宮外苑再開発について、参加者の範囲を区切らない説明会の開催及び意見交換、並びに銀杏並木の名勝指定について、事業者、港区、都議会、文部科学大臣に対して要請を行っています。
また、昨年7月に訪日した国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会に対し、<神宮外苑再開発によって脅かされる子どもたちの10の権利>への保護を求め(別紙 参照)聞き取り調査を受けました。その後、本年6月の国連人権理事会総会では、「開発により人権に悪影響を及ぼす可能性がある」とする報告書が公表されました。
本再開発は、工期13年にも及ぶ大規模な開発にもかかわらず、範囲を開発地から半径380mに区切った招待制の限定的な説明会の開催のみで十分な説明責任が果たされていないことに加え、各分野の学術研究者や専門家からの多くの懸念の声が寄せられながらもそれに対する回答がなされておらず、その状況は本日現在まで変わっていません。
今後、事業者からは環境影響審議会にかかる事後報告を以て、伐採本数の削減と銀杏並木の確実な保全方法について示される予定です。
区長におかれましては、4列銀杏の名勝指定への働きかけに加え、事後報告において、区民の財産でもある港区特別区道1107号上18本の銀杏も確実に保全される計画が示されるよう、改めてご指導をお願い申し上げます。
加えて、引き続き事業者に対して、国民、これまで意見を届けてきた各専門家、学術研究会と直接対話を行う機会を創出すべくお力添えをお願いいたします。
区政方針に示された「持続可能な先進都市」の実現には、開発主体のみならず、区民の意見、専門家などからの見解も公平に加え、長期的な暮らしや子どもたちの未来への影響を判断することが必要であると考えます。
本再開発についても、これまでの事業者主体からの一方的な説明だけでなく、多くの声に耳を傾け、対話をかさねながら進められていきますよう、要請申し上げます。
【要請内容】
1. 広く一般に開かれた説明会と対話の場を早期に創出するよう事業者に要請することを求めます。
2. 銀杏並木の名勝指定について、所有者に改めて働きかけいただくよう要請します。
3. 港区特別区道1107号上18本銀杏の確実な保全について事後報告に組み込むようご指導願います。
4. 東京都と連携し、事業者と、学術専門会、専門家との対話の場を早期に創出することを求めるよう要請します。
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